河岸侵食に及ぼす地形・洪水流の影響 2024年6月14日 最終更新日時 : 2024年6月17日 傳甫 潤也 傳甫潤也/株式会社ドーコン 井上卓也/広島大学 平松裕基/寒地土木研究所 川村里実/寒地土木研究所 千葉 学/北海道河川財団 下舘 巧/北海道開発局 説明資料 【ポスター】河岸侵食に及ぼす地形_洪水流の影響ダウンロード
JR東日本の石井と申します。
大変興味深い成果を共有いただきありがとうございます。
比高水深比という簡易な指標で、侵食発生率が評価できる可能性があることに注目しております。
今回の成果の適用範囲についてご質問させていただきます。
今回の検討について、複列砂州の断面に限定して、比高水深比と侵食発生率を分析した場合どのようになりますでしょうか。
もし分析結果や考察などがありましたらお教えいただけますでしょうか。
(比高水深比が1.0より小さい値で侵食発生率が急増する?比高水深比と侵食発生率の相関が下がる?)
前回の傳甫様の論文において、適用範囲を単列砂州に限定されていたと認識しており、
この度ご質問させていただきました。
何卒よろしくお願いいたします。
石井様
ご質問ありがとうございます。
結論から申しますと、複列砂州等の砂州領域別の分析とりまとめは行っておりません。
侵食のサンプル数は、砂州領域別になると少なくなり、傾向が明瞭にならなかったので諦めた状況でした。(特に前回論文)
ただ、B/H上は複列砂州でも、今回の忠別川のように樹林化が進行している場合は砂州は、固定される傾向等、単列の傾向に近いのではないかと考えています。
今後、サンプルを増やしたり、植生化の進行有無の区分を考慮等、関係を見ていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
傳甫
傳甫様
ご回答いただきありがとうございます。
侵食のサンプル数の問題から砂州領域別の分析取りまとめが出来なかったこと理解いたしました。
また、今後サンプル数を増やして検討を進められる可能性があるとのこと勝手ながら心待ちにしております。
弊社の管内には、単列砂州断面、複列砂州断面、また傳甫様ご指摘のように複列砂州に植生が入って単列のような挙動を示している断面を横断している河川橋りょうがあり、
これらの管理方法について苦慮している部分があります。
河川管理者でない我々にとって、簡易な指標で侵食発生率が評価できる可能性があることは非常に有益な情報になりますので、
ぜひ今後も研究成果をご共有いただければと存じます。
何卒よろしくお願いいたします。
石井
石井様
ご連絡ありがとうございます。
大変励みになるお言葉ありがとうございます。
河川別、砂州領域別のサンプル数の少なさもありますが、論文にも記載しましたように北海道以外の河川での適用性も課題と思っています。
JR東日本さんで生じている侵食等もあわせると、どんな傾向になるか、興味あるところでもあります。
今後も地道に検討を進めていこうと思います、どうぞよろしくお願いいたします。
傳甫
土木研究所の原田です。
会場でもお話しをさせていただきましたが、追加で一点質問をさせてください。
洪水指標として、u*の積算値を使われておりますが、河床変動のポテンシャルという観点からは粒径の要素が入ったτ*のほうがより一般性を持つように思いました。u*を指標とされている理由、その考え方があれば、簡単に教えていただけないでしょうか。
追伸:先ほど上の質問者の石井さんとお話しする機会があり、本研究の話題で盛り上がりました。またご相談させていただければと思います。
原田様
先日はありがとうございました。
ご質問につきましは、ご指摘のとおりなのですが、材料の調査精度等もあり、T*ですと一部細粒箇所等では多くが危険的な傾向となります。こうしたこともあり、材料の影響が少ないU*を使用しました。
ただ、複数河川やイベントで比較するため、U*c以上とはしてますが、、T*よりは影響が小さいと考えたためです。
回答になっていますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
傳甫
傳甫様
ご回答いただきありがとうございます。U*c以上で判定されているとのことで、理解しました。河岸の耐侵食力(固さみたいなもの)と、河床の移動性との相関はあまり高くないということかもしませんね。興味深いです。
また、議論させていただければと思います。ありがとうございました。
原田