杭列水制による河川合流部における河床変動制御に関する研究 2024年6月16日 最終更新日時 : 2024年6月19日 藤原 太輝 著者 藤原太輝/明石工業高等専門学校 専攻科 建築・都市システム工学専攻 栄翔太/本州四国連絡道路株式会社 渡部守義/明石工業高等専門学校 都市システム工学科 教授 神田佳一/明石工業高等専門学校 名誉教授 説明資料 河川技術説明資料_藤原太輝-1ダウンロード
埼玉大学大学院理工学研究科1年の久澄です.
透水性の高い杭列水制により砂州の発生が抑制されるとのことですが,実河川では上流から木本や草本が流れてくるかと思います.木本や草本が杭列水制にトラップされると透水性の減少が考えられます.
杭列水制の効果を維持するには,トラップした物などを除去するなど定期的なメンテナンスが必要なのでしょうか.
それとも,水制への木本や草本のトラップ現象は稀だったり,透水性に与える影響が小さいのでしょうか.
以上よろしくお願いします.
久澄様
ご質問ありがとうございます.
杭列水制による流木等の捕捉に関しては,本研究において検討しておりませんでした.
しかし,大量の流木が発生した際に透過型水制が流木により閉塞した事例(佐々木ら:細粒土砂捕捉に配慮した河道内沈砂地の設置の効用と地域に果たした役割,河川技術論文集,第29巻,pp.509-514,2023.6)があるため,同様に大量の流木が発生した場合はご質問のとおり杭列水制が流木を捕捉することで透過率が減少する可能性があります.
この場合,流木の除去などのメインテナンスが必要ですが,同様に流木を捕捉し,かつその場合に被害が生じやすい水制下流の橋梁や加古川大堰といった構造物への被害は減少するのではないかと考えています.
以上の内容につきましては今後の研究で検討させていただきます.貴重なご意見ありがとうございました.
藤原様
事例を含めたわかりやすい回答をありがとうございました.
勉強になりました.
土木研究所の小関と申します。
実河川の課題に取り組まれている、貴重な研究成果と思いました。
質問が2点ございます。
1.現地水制を設置する前に、河川管理者が水理実験や数値解析等を用いて水制の影響(河道閉塞の有無を含めて)等を把握されていたのか、ご存知であれば教えて頂けないでしょうか。
2.上記の事前確認において河道閉塞が確認されていなかった場合、設置前に想定した条件と実現象を比較して、河道閉塞が発生した要因を推定されていたら、教えて頂けないでしょうか。
小関様
ご質問いただきありがとうございます.
設置する前には,流れの数値解析はしたと伺っていますが,移動床の河床変動解析や模型実験はしていないと思います.
河川管理者は,事前にある程度,水制の影響を予測していたと思いますが,支川前面の堆積については予想以上だったと思います.ただ,検討した流量条件等は不明なので詳細は分かりません.
ご質問の内容につきまして,こちらの方で改めて河川管理者にお伺いし,後ほどご回答させていただきたいと考えております.
つきましては,小関様の連絡先を共有いただけませんでしょうか.
以上,よろしくお願いいたします.
藤原様
ご返信ありがとうございました。
河川管理者への確認について、丁寧にご対応頂きありがとうございます。
下記ページの最下部に弊研究チームの問い合わせ先があります。こちらにメール頂ければ、私の個人アドレスからメールをお送りいたします。回りくどく申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
https://www.pwri.go.jp/team/dam_hydraulic/index.htm
小関様
問い合わせ先を共有いただいたところ大変恐縮ですが,関係者の方と連絡が取れましたのでこちらにてご回答いたします.
当時,加古川中流域河川整備計画委員会の委員をされていた方に伺ったところ,砂州を解消するために設置された水制の工事事例をもとに,流れの計算を行い,現在の水制が設計・設置されたとお話いただきました.砂州解消が目的であったため,周辺への流れの変化などに対して模型実験や詳細な数値計算は行われなかったようです.
藤原様
早速のご回答ありがとうございました。
当時の状況を理解いたしました。