航空レーザ測深データを用いた河道内樹木の体積の算出手法の検討

著者

  • 周 月霞/名古屋大学 土木工学専攻
  • 戸田祐嗣/名古屋大学 土木工学専攻
  • 溝口裕太/土木研究所 自然共生研究センター
  • 手塚透吾/アジア航測 中部国土保全コンサルタント技術部

説明資料

航空レーザ測深データを用いた河道内樹木の体積の算出手法の検討” に対して5件のコメントがあります。

  1. 鈴田 裕三 より:

    朝日航洋(株)の鈴田と申します。ALB計測とデータ活用にも携わっている者です。

    教えていただきたいのは、本論文の目的として「樹林の中長期的動態の把握、伐採コスト」ということが資料に記載されていましたが、その背景には流下能力阻害の影響があると思います。その場合、H.W.L以下でのボリュームを把握する必要があると思いますが、そのような分析は行っていないのでしょうか?
    また、No.9スライドにおいてエリア①~③の地上レーザとALBの分布形状は類似していると記載がありますが、①と③は類似していますが、②は明らかにパターンが異なるように思います。これは樹種(葉の付き方)の違い等によるALBレーザの透過率が異なることによるものではないかと思いますが、いかがでしょうか?
    コメント等をいただければ幸いです。

  2. 周 月霞 より:

    朝日航洋(株)鈴田さま:ご質問頂きありがとうございます,お返事が遅くなり大変申し訳ございません.
    治水面から考えると,ご指摘の通りで流下能力阻害の影響がある体積や樹高の算出は大事と思います.今回の検討はHWL以下でのボリュームを直接推定していなかったですが,スライド9示すように,鉛直方向高さ0.5mごとの体積を算出しましたので,鉛直方向のスライスごとの合計からHWL以下のボリュームを推定可能と思います.また,今回の検討で鉛直方向の間隔を0.5mに設定しましたが,スライド6に示すスライスの高さを目的に合わせて調整可能です.
    スライドNo.9においてエリア①、③の樹種はヤナギ類(エリア①:ジャヤナギ-ア カメヤナギ群集、エリア③:コゴメヤギ群落)エリア②はヤマグワ群落です.現地で確認しました様子としては,ご指摘の通りで,エリア②はエリア①・③より葉が発達しているイメージがある.ALBレーザの透過率を確認できなくて申し訳ないですが、透過率が異なるかもしれません.

  3. 鈴田 裕三 より:

    周様 ご回答いただきましてありがとうございます。

    高さ方向に0.5mごとのスライスを実施しているため、H.W.L以下の集計も可能とのこと、了解しました。

    重ねての質問で恐縮ですが、p.9においては、②エリアの3~8mあたりが最もALBと3Dスキャンの乖離が大きく、補正係数を大きくする必要があると思いますが、p.10のグラフでは最も小さくなっています。私の理解不足かも知れませんが、ご教示いただければ幸いです。

    1. 周 月霞 より:

      鈴田さま:質問頂きありがとうございます.
      本研究で一つスライスに対する体積の算出式(P.6): V_0.5=∑_(i=0~n)〖dt×dt×dh〗.ここで,V_0.5は「ボクセル数n」,「各ボクセルの底面面積dt×dt,dtを0.1の一定値に設定しました」,「各ボクセル内の点群の平均高さdh」より算出されました.P.10に示す補正係数はボクセル数n(点群の密度の差異)より推定されましたが,各ボクセル内の点群の平均高さ(dh)は考慮されていないです.まとめますと,P.9に示す体積は「ボクセル数と各ボクセル内の点群の平均高さ」の2つ因数より算出されましたが,P.10に示す補正係数は「ボクセル数」しか考慮していないです.ご指摘頂いた内容は本研究の課題です(論文の本文のP.3の行18-20,関連する内容を少し説明しています).

      1. 鈴田 裕三 より:

        ご丁寧な解答ありがとうございました。
        「各ボクセル内の点群の平均高さ」の取り方は課題であるということで了解しました。
        本来は樹冠の内部と外縁部で処理の仕方も変わると思いますが、シンプルな方法で全体の樹木体積を概算できる方法が確立されると良いと思いました。

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