ダム低水管理における長時間アンサンブル予測の適用検討 2024年6月17日 最終更新日時 : 2024年6月17日 田村 和則 著者 田村和則/ (独)水資源機構 総合技術センター マネージャー 木戸研太郎/博士(学)(独)水資源機構 人財育成室 指導役 道広有理/工博 (一財)日本気象協会 社会・防災事業部 担当部長 角哲也/博士(工) 京都大学防災研究所 水資源環境研究センター 産学共同研究部門 ダム再生・流砂環境再生技術 研究領域 特定教授 説明資料 ダム低水管理における長時間アンサンブル予測の適用検討-1ダウンロード
田村様
土木研究所の猪股です。先日はご発表ありがとうございました。いくつかお伺いしたいことがあります。
①研究の中では活用水位からの放流による増電効果を評価されています。活用水位はもともとは環境改善のために用いるものと定められていると記憶しているのですが、増電に利用することについては制度上の支障があったりしないでしょうか?個人的には、弾力的管理がスタートしたのは20年近くも前であるため、増電への積極的な利用も含めて弾力的管理の考え方を現在の社会情勢に照らして調整できるといいなと思っています。
②サンプルダムがどこのダムか分からないのですが、下流の河道で樹林化や二極化が生じていたりしないでしょうか?仮説の話になってしまいますが、ダムからの洪水調節後の後期放流が二極化の一因になることもありえるのではないかと考えています。通常の後期放流だと、下流河道の澪筋の土砂を掃流して二極化を助長してしまうのに対し、今回ご提案の「ゆっくり後期放流」だと、通常の後期放流よりも放流量が小さくなるため、下流河道の澪筋の土砂を掃流するまでに至らず、二極化進展を緩める効果があったりしないだろうかと考えることがあります。ゆっくり後期放流と、通常後期放流で、下流の河道に与えるインパクトの違いについてもなんらか評価されるといいかも、と思いました。(完全に思い付きで、定量的な根拠は全くありません。)
猪股様 コメントありがとうございます。
①については、ダムによって状況は、異なりますが、水機構のダムにおいても、いくつかのダムで増電効果を目的として、増電に資する水位運用高度化操作にかかる試行要領等を作成して実施しております。このあたりは、関係者との調整により実現できているダムがある。という状況です。
②については、ご指摘の通り懸念はある可能性もあります。大変重要な視点で、今後の一つの課題として取り上げていきたいと思います。今後関係者との意見交換も進めていきたいと思います。貴重な意見大変ありがとうございます。