淀川大堰魚道におけるアユの遡上状況と通過時間の推定

著者

  • 佐藤 大生/株式会社建設技術研究所 大阪本社環境部
  • 瀬口 雄一/株式会社建設技術研究所 大阪本社環境部

説明資料

淀川大堰魚道におけるアユの遡上状況と通過時間の推定” に対して3件のコメントがあります。

  1. 青木 宗之 より:

    東洋大 青木と申します。
    ご発表ありがとうございました。

    魚道内流量の変化はほとんどないとのことですが、10段目まではプールが3列に分割、10段目からは1つのプールで構成されている魚道なので、10段目までと10段目からはプール内流況が異なると思います。
    プール内の流速の計測は行っていますでしょうか。3分割と分割なしでの流速の違いを見てみることで、アユの遡上状況(経路や時間など)も何となく推測できると思いました。

    また、堤防側・中央・流心側魚道の流量も異なるとのご発表かと記憶しております。3分割された魚道でのアユの遡上状況に差異はあったのでしょうか。

    1. 佐藤 大生 より:

      東洋大 青木さま
      ご広聴頂きまして、誠にありがとうございます。
      また、有意義なご質問ありがとうございます。
      ご返信が遅くなり大変申し訳ございません。

      まず、魚道内流量ですが、調査期間において大体1.8~2.7m3/sであり、これを”変化はほとんどない”と説明しております。
      また、流速を含めた、魚道内での物理環境調査は実施しておらず、流量等のデータは淀川大堰で記録している値となります。

      そのため、ご指摘いただいたとおり、
      流速が影響していない、と確実には言い切れない状態です。

      >3分割と分割なしでの流速の違いを見てみることで、アユの遡上状況(経路や時間など)も何となく推測できると思いました。
      >3分割された魚道でのアユの遡上状況に差異はあったのでしょうか。
      →3分割の箇所は、堤防側<中央<流心側で流量が大きくなるように設計されております。
      また、3分割された魚道でのアユの遡上状況は、調査期間によって異なるものの、概ね 中央<堤防側<流心側となります。
      流心側が最も多い要因については、流量が多いこと(=呼び水効果)、堤防側が次いで多い要因については、河岸側であること(アユの習性)が効いていると考えております。
      呼び水効果の有無については、魚道進入時間の算出後に確認できますね、、、---★1

      本発表の中で詳細に述べることが
      できておりませんでしたが、8~9段目の通過時間を算出する際には、突出した時間の算出及びその時間差の算出は分割されている各列毎に行っております。
      これらを踏まえると、
      ①3分割されている魚道の流量の分配を仮定する(たとえば1:2:3等)
      ②分割されている各列毎で算出した通過時間と、①の仮定と魚道放流量(堰諸量データより)より算出した各列の流量(及び流速)の関係性を確認する
      を行うことで、アユの遡上時間が本当に魚道内密度により変化するのか(=流量及び流速は関係ないのか)---★2

      ご質問いただきました内容から、
      ★1,2につきましては、できれば28日(金)までに整理し、コメント欄にてご説明できたら、、と考えております。
      (今後、継続して研究を行っていく予定ですので、間に合わなかった場合、次回以降の学会発表等で説明できれば、と考えております)

      なお、
      >アユの遡上状況(経路や時間など)も何となく推測できると思いました。
      →この”経路”について、差し支えなければ
      推測方法のアイデア等をご教授いただけますと大変ありがたく存じます(今後の研究に必要な検討内容と認識しております)。

      以上、長文となり恐縮ですが、
      ご確認の程よろしくお願いします。

  2. 青木 宗之 より:

    ご回答ありがとうございます。

    ★1では、アユ(やその他遊泳魚も同様)の習性が影響していることもあろうかと思います。一方、呼び水効果は流量では整理しきれないと思います。
    流速の大きさによって、魚類の遊泳行動が変わってきますので、なかなか難しいと思いますが、流速の計測ができると良いですよね。

    ★2では、追随性に関連する内容だと思いますが、遡上するアユが多ければ、それに伴い遡上時間も短縮するものだと、私も考えております。
    これはアユに限ったことではなく、ウグイやオイカワなどの遊泳魚も同様のことが言えます。
    これに加えて、遡上しやすい流速が関連すると思います。一般に言われいる持続速度(体長倍速度で2~4程度)よりも速い流速(体長倍速度で5~7程度?)でしょうか。

    |>アユの遡上状況(経路や時間など)も何となく推測できると思いました。
    |→この”経路”について、差し支えなければ
    |推測方法のアイデア等をご教授いただけますと大変ありがたく存じます(今後の研究に必要な検討内容と認識しております)。

    ⇒基本的に、遊泳魚は流れと平行に遊泳しますので、流速が分かれば遡上経路は推測できると思います。
     流れのシミュレーション結果をもとに推察してみても良いかもしれません。
     気になっているのが、10段目までと10段目以降のプール幅とプール延長の関係です。10段目以降、プール幅が3倍になり、流れも複雑化しそうです。横波(セイシュ)が発生しやすい状況ではないでしょうか。
     8~9段目と、10~11段目の通過時間の比較ができると良いと思いました。

    長くなってしまって申し訳ございません。
    ご確認頂けますと幸いです。

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