環境DNAを用いた江の川水系におけるオオカナダモの季節的繁茂特性の把握 2023年6月12日 最終更新日時 : 2023年6月12日 宮平 秀明 著者 宮平秀明/山口大学大学院 創成科学研究科 宮園誠二/山口大学大学院 創成科学研究科 赤松良久/山口大学大学院 創成科学研究科 説明資料 公開資料_Room6_山口大学_宮平秀明
河川情報センターの山田と申します。研究成果についてご質問させて頂きます。
オオカナダモ群落が増加しやすい環境要因として「河床勾配がゆるやか河川区間」、「土砂堆積の起こりやすい地形」は定着との関係と理解しましたが、「休眠期の河川水温が相対的に高い河川区間」については、どのような理由で群落の増加しやすさにつながるのか、ご教示頂ければ幸いです。
山田様
ご質問ありがとうございます.
本研究では,河川水温10℃以下の時間数と環境DNA濃度の増加量との関係について解析し,河川水温が10℃以下の時間数が短いほど濃度が増加する傾向がみられました.よって,休眠期(冬季)の河川水温が相対的に高いほどオオカナダモ群落が残存しやすいことが示唆されました.また,休眠期に群落が残存しやすいことが生長期に遷移してからの増加しやすさにつながっていると考えられます.