豪雨時における人吉市内の内水氾濫機構の分析と被害軽減に向けた検討

著者

  • 福岡龍/中央大学大学院
  • 福岡捷二/中央大学研究開発機構
  • 赤池雄二/人吉市水道局下水道課長
  • 万江尚幸/人吉市復興建設部 道路河川課長
  • 山本修一/前人吉市経済部 農林整備課長
  • 鳥越輝喜/人吉市総務部 防災課長
  • 仲田裕一郎/熊本県河川港湾局 河川課長
  • 向田清峻/国土交通省九州地方整備局八代河川国道事務所 流域治水課長

説明資料

豪雨時における人吉市内の内水氾濫機構の分析と被害軽減に向けた検討” に対して2件のコメントがあります。

  1. 山田拓也 より:

    河川情報センターの山田と申します。大変興味深く拝見させて頂いております。P.12の流域水収支分布図の中で、水田貯留量が占める割合が比較的大きいですが、過去の水害を踏まえて水田貯留の取組が進んできた結果でしょうか。それとも、当該地域の土地利用として水田が占める面積が大きいということでしょうか?わかりましたらご教示頂ければ幸いです。

    1. 福岡 龍 より:

      河川情報センター 山田様
      ご質問頂き,ありがとうございます.
      令和2年7月豪雨時,この地域では水田貯留対策は行われておりません.しかし,対象領域に含まれる水田面積の割合は大きく(対象領域の20%程度),豪雨の初期に畦畔の高さまで雨水が貯められることで水田貯留量は最大で27万m³程に達しています.
      このため,ご質問して頂いた水田貯留量の大きさは対象領域に含まれる水田面積の大きさに起因するものとなります.
      一方で,流域水収支分布図で示すように,水田貯留量は低地の浸水量に比して小さな値となります.今後は,水田貯留量を含む上流域の貯留量を増加させ,如何に下流市街地に到達する洪水流量を低減するか或いはピークを遅らせるかが被害軽減に向けて重要になると考えます.

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