オーガナイズドセッション3に関するページです.
ご意見,ご質問等はプログラムのリンク先のページのコメントにてお願いします.

目的・概要

2019年度河川技術シンポジウムのオーガナイズドポスターセッション(OPS)では河川技術分野における数値解析の役割と今後の展望についての事前アンケートおよび議論がなされ,事前アンケートでは数値解析の高精度化等が課題・要望として挙げられました.OPSでは数値解析の高精度化のひとつの解としての三次元解析に関する議論がなされ,三次元解析のためには数値解析モデルの検証も含め,①地形データの高精度・高密度化,②洪水時の水面形の把握,③Navier–Stokes方程式がきちんと解かれているというverificationが重要であることが分かりました.

現在では観測技術が向上し,地形データや洪水時の水面形が面的に把握できるようになり,2019年度河川技術シンポジウムで議論された三次元解析の課題が解決されつつあります.また,計算機能力の向上により,長区間での三次元解析も可能となりました.

近年,既往最大を超える激甚な水害がいくつもの流域で発生しています。このような超過洪水に対する合理的な対策を検討するためには,未経験事象がゆえ,以前にも増して数値計算の高度化が必要です。

本オーガナイズドセッションでは,数値解析の現状を把握し,河道管理,計画,設計において必要となる数値解析技術の課題と方向性を整理することを目的として,最新の研究事例の内容を踏まえて幅広く議論します.

OS3:河道管理、計画、設計における数値計算の課題と方向性

オーガナイザー

(司会)堀江 克也,戸田 祐嗣,田端 幸輔,三戸 雅文

プログラム

  1. 趣旨説明
  2. 研究事例紹介
    1. 「実務で使われる河床変動モデルの再現性向上の留意点」 田端 幸輔(国土技術政策総合研究所)
    2. 「2次元計算と3次元計算の違い」 梶川 勇樹(鳥取大学)
    3. 「3次元計算の世界的なトレンド」 柏田 仁(東京理科大学)
    4. 「超過洪水の河道管理・計画・設計には,高度な数値解析技術は必要である—目的に応じた多様な解析法の必要性」 福岡 捷二(中央大学)
  3. 総合討議
    • パネリスト:梶川 勇樹,柏田 仁,福岡 捷二,堀江 克也,田端 幸輔,三戸 雅文
    • 司会:戸田 祐嗣