球磨川流域で進む持続的な地域づくりのための流域治水の取り組み~歴史的大水害からの持続可能な復興に向けて~ 2023年6月19日 最終更新日時 : 2023年12月22日 島谷 幸宏 発表者 島谷 幸宏/熊本県立大学 説明資料 OS1基調講演3球磨川流域を対象とした緑の流域治水の概念化とそれに基づく実践【熊本県立大学・島谷先生】ダウンロード
八千代エンジニアリングの河崎と申します。
流域治水の具体的な取り組みについて大変興味深い話をありがとうございました。
支川からの流出抑制として、支川の流出ピークをつぶすというお話の中に、
河道の部分的な拡幅による貯留効果があったかと思いますが、私が以前個人的に平面二次元解析で河道の検討したときに、
①河道の拡幅部(プール)と拡幅部(プール)の間に小さい段差を設けることで、限界水深を発生させ、上下流のプールの縁を切ること、②段差部の断面を絞り、限界水深部の水位上昇がプールの貯留効果を増すこと、③小段差を設けることで急流(射流)で流れていたものが、常流に変化し背水による貯留効果を増すこと、により小河川の河道内貯留による流出のピークを多少つぶすことができました。(ステップ&プールを参考にしました)
段差のない射流の場合では大きな流出低減はできなかったので、
差し出がましいようで恐縮ですが参考にしていただければ幸いです。
どうもありがとうございます。射流部に対しては、いくつかの方法があると考えています。一つは、ステップ&プール河道なのですが、もう少し河道の川幅の変化や、急曲がりなども含めたnature based solution の観点が重要と考えています。また狭窄部は決定的に効果がありますので、谷状の地形で貯留キャパがある谷は、ところどころに狭窄部を設けることは意外と簡単なのではないかと考えています。
それから、河道拡幅部に流れが発生すると貯留効果が減少するため、段差や横堤は有効と考えています。