中小河川における河道側方部の貯留空間によるピーク流量逓減効果-多自然川づくりの流域治水への実装に向けての一考察- 2023年6月7日 最終更新日時 : 2023年6月7日 萱場 祐一 著者 萱場祐一/名古屋工業大学 小田一輝/名古屋工業大学 説明資料 議論用資料(提出版)V2
茅場先生
岡山大学の前野です.流域治水への実装に関する研究を興味深く拝見させて頂きました.
図-5,図-6で流量のピークが低減するような結果が示されていますが,貯留空間が増えて特に10個になると流量が振動しているのが見られます.移動平均すればピークが減水することは分かりますが,変動を考慮すると5個の場合と10個の場合の流量ピークがそれほど変わらないように見えます.このような流量変動が生じると水位や流速が変動して護岸基礎や護岸に作用する流体力も変動するため洗掘や浸食など悪い影響が出るように思いますがいかがでしょうか.
前野先生、ご質問ありがとうございます。変動している場合はその平均値として処理しています。実際には変動部分の水位上昇分が余裕高で吸収できるかが問題になるかと思いますが、どの程度の貯留空間を設置すると、どのような理由で変動するかについてはもう少し研究が必要と思います。なお、変動が激しく活用が困難な場合には、異なる方法で水を貯留することを考えなければなりません。萱場
茅場先生
早速,回答頂き有り難うございました.変動の理由が分かれば変動を少なく出来る工法などを提案することが出来るかもしれないですね.前野