河道管理における流下能力維持のための新たな技術マネジメント手法の提案

著者

  • 水口大輔/公益財団法人河川財団 河川総合研究所(現:日本工営株式会社 水工インフラマネジメント部)
  • 鈴木克尚/公益財団法人河川財団 河川総合研究所
  • 磯部良太/公益財団法人河川財団 河川総合研究所(現:国土交通省 水管理・国土保全局 治水課)
  • 天野邦彦/公益財団法人河川財団 河川総合研究所

説明資料

河道管理における流下能力維持のための新たな技術マネジメント手法の提案” に対して3件のコメントがあります。

  1. 内田 龍彦 より:

    河道の流下能力を確保する維持管理のための点検方法について段階ごとに具体的に示していただきありがとうございます.ご提案しているような調査と解析の組み合わせが重要と思います.本研究では重要点検箇所の抽出で準二次元解析が用いられ,UAVや地上レーザー測量などの詳細測量が提案されていますが,この詳細点検に関してより詳細な解析は必要ないのでしょうか?12,13ページのような掘削の影響を評価するには流れの二次元,三次元的な挙動を評価する必要があるように思います.

  2. 水口 大輔 より:

    内田様

    ご質問いただき、ありがとうございます。
    本研究では、河道の流下能力を確保するための維持管理の点検方法について、現場で使用されている手法をできるだけ簡易に取り入れることに注力して検討を行っています。具体的には、実務の現場では準二次元不等流計算が広く使用されていることから、本研究でも準二次元不等流計算を用いる手法を例として提案しており、重点的な点検の対象箇所(要着目箇所)の抽出において、準二次元不等流計算を使用しております。したがって、p12,13で示している「要着目箇所の絞り込み」や「対策の必要性を判断する目安の設定」に関しても、この計算結果との比較が必要であると考えているため、こちらにおいても準二次元不等流計算を用いることを提案しています。
    ただし、ご指摘いただいたように、詳細点検の際に、より詳細な解析が必要な場合(内外水位差が大きくなる流れや水深方向の流速分布が大きく異なる流れが発生するような河川に適用する場合)には、二次元や三次元解析の実施が望ましいとも考えています。今後、さらなる検証事例の追加検討に伴い、これらの観点も考慮しながら検討を進めていきたいと考えています。
    以上です。ご意見やご指摘がありましたら、引き続きお聞かせいただけると幸いです。

    1. 内田 龍彦 より:

      準二次元不等流計算の活用に関する丁寧なご説明ありがとうございました.また詳細検討に関わる二次元,三次元解析の位置づけについても理解しました.返信が遅れすみません.事例追加含めさらなる発展を期待します.

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