The symposium about river engineering, 2022

中規模洪水時における交互砂州上に存在する樹木群の流失特性と流失が砂州に与える影響

著者

油川 曜佑1,渡邊 康玄2

1.(株)北開水工コンサルタント,2.北見工業大学社会環境系

説明資料

コメント (2)
  1. 田端 幸輔 より:

    局所洗堀に伴い植生が流失する条件について、具体的にどうやっているのか(根の深さとの関係等)、何を計測すれば評価可能になるのか等について教えてください。
    樹木の流失を精度よく再現できたことは大きな進展だと思いますが、河道管理上は中長期的な再樹林化や成長についても予測していくことが求められると思われます。この点についてはいかがお考えでしょうか。

  2. 油川 曜佑 より:

    田端 幸輔さま

    ご質問のほど、大変ありがとうございます。
    ①流失条件については、樹木根の長さ分が洗堀されると流失する条件としています。そのため、根の長さを計測すれば計算上は評価可能になると考えていますが、洪水時のハイドロ波形や植生への冠水時間、砂州移動などにより、流失の度合いは異なってきます。今後は、それら水理量や河道形状と流失の関係について把握できればと思っております。
    ②河川管理上における再樹林化や成長については重要なご指摘であり、今回のシンポジウムにおいても、それらに関する有用な知見が発表されております。予測技術も活用しながら、ドローンや河川巡視・河川点検などでモニタリングを行い樹林化の進行や成長度合いについて把握するとともに、予測技術やモニタリング結果を踏まえてアセットマネジメントによる伐採管理基準を設定し、事後保全から予防保全の観点による管理が必要と考えております。これらについては本研究では踏み込めておりませんので、今後取り組んでいきたいと思います。
    どうぞよろしくお願い申し上げます。