The symposium about river engineering, 2022

河道の状態の分析・評価及び対策検討における3次元データの活用による効率化・高度化の提案

著者

兵藤 誠1,髙田 彩乃1,高地 敏幸1,渡邉 健介1

1.いであ株式会社

説明資料

コメント (2)
  1. 磯部 良太 より:

    河川財団の磯部です。
    3次元データの実務への活用の具体的な検討をされており重要な研究と思いました。今後、さらに検討を進めることを記載されていますが、5年に1度の測量以外の日々の巡視・点検成果による補完を考える際、現状の巡視・点検の手法・内容にこだわらず巡視・点検自体を変えていくことも含めて検討していくことも重要ではないかと思いました。

    1. 兵藤 誠 より:

       貴重なご意見いただきありがとうございます。現状の巡視・点検自体を変えていくことはとても重要な視点であり賛同致します。
       河川維持管理の現状は、少子高齢化の影響も含めて人材が不足する中で、管理対象となる施設や河道は減らずに老朽化対策が必要な施設数も増加していきますので、パラダイムシフトは必要であると考えています。
       河道管理においては3次元データの活用が重要となりますが、「高度化」の観点からは、研究でも現場でも様々な活用方法が研究・実践・提案されております。しかし、「効率化」という観点では、多くの課題があり、私自身も悩んでおります。
       今後は、河川維持管理の品質を落とさずに維持・向上をはかりつつ、「効率化」を図れる手法は何かという観点から、引き続き取り組んでいきたいと思いますが、是非、皆さまのご意見・ご教示をいただきたいです。
       査読の過程でいただいたご意見では、本内容は机上の検討であり、現場での検証が無いというものがございました。「効率化」を図るためには、現場検証を行った上で一般化・標準化を図り、机上の検討(最小限の現場検証)で対応できるように効率化を図っていくことも重要な観点であると考えております。